11月28日
これぞ曇天
曇天でも綺麗な海は綺麗なもんだなぁ
それはそうと
わー気持ち悪い
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【前回のあらすじ】
iktsuarpok-hoka.hatenablog.com
『綺麗な海が見たい。』
その一心で来た離島は
独特な空気がながれていた
島民は皆一様に優しく
海はゆらゆらと煌めく
その美しさに社畜はたまらず
10年ぶりの原付をぶいぶい言わせ
島を駆けたのだった
社畜は方向がわからぬ
GPSに縋るも目標物なり得る物がないのだ
夕暮れに呼応するように湧き上がる絶望
小一時間彷徨う
一面の暗闇
足元には猫が1匹
にゃおんと鳴いた。
あれ、そういえば島の外周を回ってた筈なのにサトウキビしかみてなくない?
明日は海が見れるといいな!
明日はもっと良い日になるよね!ねっハム太郎!
「おはようございます。今日は風速20mらしいですよ。」
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素敵なことにこのゲストハウスはカフェ併設のため朝ごはんが出ます
「風速20m以上だと飛行機が止まるんですか?」
(社畜は真っ先に帰りの便を心配する)
常連さん「鹿児島からのはね。那覇便は大丈夫だよ」
「?鹿児島付近は風が強いんですか?」
「いや、風の強さは変わらないんだけど…搭乗者が少ないから航空会社が飛ばしたがらないんだよ。那覇から来る人は多いから大丈夫」
スタッフさん「この島は鹿児島県だからPCR検査とかも鹿児島にいなきゃならないんですが、鹿児島行きはよく止まるし、フェリーは時間がすごく掛かるし大変なんです」
地図を思い描く
えええええええ
えっ、だって、この距離の差で?
PCR検査受けろって言われたらわざわざ鹿児島まで行かなきゃならないのか…
非効率過ぎる気がするんですが…
聞くところによると知事さんの意向によるところが大きいそうです。
離島暮らしの大変さが少し垣間見えた気がしました。
それはそうと、この日はダイビングの予定
風速20m後の曇天
さぁ人生初のダイビングだ。必死すぎて写真がこれしかありませんでした。
ダイビングのインストラクターは20代後半くらいのお兄さんで、なんとタイマンでした。
泊まっているゲストハウスに自動車で迎えにきてくれます。道中、車窓から見える除草用のヤギたちのおかげで緊張がほぐれます。
「よろしくお願いしまーす」
「お願いします…あぁあ…私1人のために申し訳ないです」
「いや、本当お客さん来ないのでありがたいっす」
海岸でダイビングスーツに着替え30分ほどレクチャーを受けます。
船に乗り込み沖へ
いよいよ潜ります!
後転の要領で後頭部から入水
耳抜きがうまくいかず5分ほどバタつきましたが、泳ぐのが好きなので特に問題なく楽しめました
…最初の30分間は
もうね、インストラクターさんは優しいし海の中はめっちゃ綺麗で運良くウミガメも見れたんですが、もう…感動と忍耐の一騎打ちって感じ
海舐めてた。
遊泳時間40分を超えた頃には波酔いに次ぐ波酔いでもう気持ち悪くて堪りません
おまけにほぼ12月
入水時は「あったか〜い!」と思った水温できたが時間と共に身体が冷えていきます
本当は60分間海の中を連れ回してくれるそうですが、限界を訴え
死にかけのオットセイが如く船の上に引きあげてもらいました
「ははは大丈夫ですか?」
「すみません、吐いてもいいですか?」
「どうぞ」
初めて船の上で吐きました
他に客がいなくてよかった!!!!
それから耳が変になってしまいまして、
1週間片耳がうまく聞こえなかったので三半規管が弱い方はダイビングお気をつけくださいね
本当に綺麗な世界だったけど深さ5mから10mの海の中がこんなにキツイものだと思わなかった…もう一回やるのはかなりの勇気がいります
良い経験が出来て嬉しい
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インストラクターさんの車で無事ゲストハウスに帰還。送迎付きって有り難すぎますね
本当にグロッキーだったのでシャワーを浴びて1時間仮眠しました
「あぁ…つかれた。こわっ耳聞こえてないじゃん。このまま永遠に寝ていたい」
と、サンゴ礁に骨を埋める想像をするくらい動きたくなかったのですが勿体無い精神が疲労に勝ったため海へ繰り出します。
少し雲が晴れてきたかな?
めがねのロケ地に落ちてるめがねなんつって
わー
日が出てきたぞー!!
メガネのロケ地目指して原付を走らせます
30分経過
また、迷ってしまったな…
わーーー!!!!!めっちゃ綺麗!!!※このあと更に30分迷います
与論島攻略難易度高すぎて笑う
ここだー!トゥマイ海岸!!!
遂に辿り着きました…
ここはあれです。罍さんがかき氷屋開いてる海岸
長年あこがれていた夢の海岸です!!!!
ここはロケ地で観光地です、が
うーん、誰もいない
引きの絵
やったー!貸切だ!
さて…
孤独の美酒を味わうとするかな
あ、シーグラスでおしゃれな写真撮ろう
うーん、時間かかった割にイマイチ…光が欲し
ざざーん
ぃなあぁあぁ…
あらー… 諸行無常
本当に珊瑚埋まってました。うっとりするくらい綺麗な砂浜
〜ここから一時間瞑想〜
スッ
???「おねえさん、なにしてるの?」
と、声をかけてくれたのは地元の方
ドイツ語出身、目が緑、背の高いナイスミドルでした。
まさかこの小さな離島で海外の方に合うと思わなかったので驚きましたが、
このお方、移住した経緯を聞いてみると面白い面白い
曰く、
ドイツのバイエルンに住んでいたが嫌になったので神戸に移住した。
神戸は便利だが都会すぎて嫌になったので5年前に与論島に移住した。
この島は静かで本当にいいよ。
だそうです。振れ幅すごいな
のちにこの話を別の地元民さんにしたところこのお方は古本を通販で売って生計を立てているそうです。へぇーそれで生活ができるんだ。
「へぇーそれで生活ができるんですね」(あー口から出ちゃった)
「与論島は月給10万円あったら暮らせますよー」
なるほど…
今だから冷静に文に認められますが、声かけられた時は物凄く動揺しました。
わたしが一人でずっと海を見ているものだから心配してくれたそうです。優しい…
大丈夫まだ死にません。
疲労がピークに達したため、えっちらおっちらゲストハウスへ戻ります
そしてこれが今晩のご飯です。外貨を落としたいが身体が動かない
もういい…もう疲れた…
こんなに疲れたのいつぶりだろう…風が強すぎ…TM-Revolutionかよ
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タイピングも疲れました。
あと一日あるんですが、最終日がまた色々ありまして。長くなってしまうことが分かりきってるので記事を分けよう思います。集中力が続かない。
次回
1、あなたは何故Uターンを?ゲストハウスオーナーさんと子供たち
2、国際通りで働く中国人店員さんの台湾観
3、実は誕生日でした。おめでとう私
の、3本です
おまけ
このわんこが咥えてるの何かわかりますか?
鮪の尾っぽです
猟奇的
ここまで読んでくれた優しいあなたに良いことがありますように!