iktsuarpok

無気力だった事務職員の旅行記です。

銀河英雄伝説-飛翔篇- 感想

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満を!!!!!!

持しての!!!!!

エル・ファシル!!!!!!!

 

待って待って待って待って

最高過ぎて駄目

容量オーバーです

最高の上を超えてくる田中芳樹先生は神

圧倒的戦略を持って読者の心を占領してる

 

せっかく付箋も追加で買ったので順を追って感想を書きたいのですがもーーーーーーー興奮が収まらなくて無理

 

フレデリカさん!!!!!!

シェーンコップ!!!!!!

キャゼルヌ先輩!!!!!!

 

最高だーーーー!!有難う!!!!好き!!!!!ヤンの事が大好きな貴方たちのことが好き!!!!!

アッテンボローユリアンも頑張っていましたが今回はこの三人への株が爆上がりした巻でした。

あとミッターマイヤーも

 

 

あまりに最高過ぎて

最後まで読んだら絶対燃え尽きて灰になるタイプの作品だなと。

今から怖いです。

…外伝を5巻も書いてくださって本当に本当に有難うございます。田中先生

 

外伝読み終わったらOVA版でしょ、ノイエ版もきっと100話まで制作してくれると信じてるし、フジリュー版は単純計算でもフジリュー先生が現役の限りは描き続けなきゃ終わりそうもないハイカロリーだから…これは…この作品は生涯の推しになるかもしれない

 

こんな、こんな素晴らしい本を1万円足らずで読んでいいの…本当に?

 

どこでお布施ができますか

 

 …

 

 

 

落ち着いてきたので今回も冒頭から追おうと思います

 

 

  1. 序章 地球衰亡の記録

丸々一章地球がどう衰亡していったか記されてますね、全く知らない思い入れも無い人々が大量に出てきて戦争を繰り返しているので頭に入って来辛かったです。

 

私事ですがコロナ禍による在宅も終わりを告げ体調を崩していたため、ここの章を読むのが何気に大変でした。

 

そのため登場人物、背景を無視して動きのみまとめてみました。世界史で点数が取れないタイプのまとめです。

 

 

2119年   地球統一政府誕生  首都 ブリスベン

 

2166年   小惑星帯を超え、衛星イオに基地を敷設

              宇宙省本部(月面)ブリスベンの人口を超す

 

2402年  恒星間移住時代へ「植民星」が生まれ始める

 

2682年  地球の搾取に耐えかねた植民星が要求を出す。植民星の先鋒にシリウス星系政府がなる。

 

2689年  シリウスの主星ロンドリーナを地球軍が攻撃

 

2690年  ラグラン市(ロンドリーナ)事件勃発

             植民星惨敗兵が逃げ込んだという大義名分のため地球軍が市全体に略奪の限りを尽くす

 

2691年  植民星が反地球派組織結成 実践組織は黒旗軍BFFという 地球軍の三提督を屠る

 

2703年  追い込まれた地球軍、敗戦を重ねジリ貧BFFによる全面攻撃 シリウスに支配権が確立 地球軍解体

 

2706年   BFFの総司令官であるフランクールとシリウスの首相タウンゼントとで地球が使用してた経済システムを巡って対立が起こる

 

既に戦場から退いているメンバーも含めてBFFが粛正される

 BFFのメンバー、殺されたチャオの甥、フォンがタウンゼントを屠る

               混沌を極める

 

2801年  アルデバラン系惑星テオリアを首都とし銀河連邦が成立

 

 

悪い地球軍VS圧政に苦しむ植民星

という勧善懲悪かと思いきや、やはり最後は内政の崩れによるところの混沌でした

自由惑星同盟みたいですね 

この地球亡記が今後どう物語に関わってくるのか…

最初BFFを

BFF(Best Friend Forever)♡

に空目してちょっと笑いました。

 

 

  1. 第1章 キュンメル事件

 

マリーンドルフ「結婚して世継ぎ作りませんか?」

オーベルシュタイン「結婚して世継ぎ作りませんか?」 

当人「その気はない…略…予にはほかにやるべきことが多すぎる(イマイチピンとこんやけど…)」

 

ヒルダ「(この人は普通の恋愛が出来るのだろうか…)」

 

 

この流れ面白くて好き

現段階ではというかラインハルトがラインハルトである限り家庭を持つのは全く想像出来ないですね

 

このことに限らずですが、他の臣下達と異なりヒルダが皇帝としてでなくラインハルト個人を気に掛けているのは心温まるというか、流石だなぁと思います。

帝国幹部みな強大な才能に敬服し(ロイエンタールが筆頭に)完璧を求めてがちですが危うさを感じとっているヒルダ。エミールと共に唯一の帝国癒し要因ですね

 

Twitterでラインハルトは死ぬまで小学生男子の健全な精神を持ち続けたというネタバレ(?)を見かけたのですが、青春期を一緒に駆け抜けたのがキルヒアイスだけと考えると最早それは妥当とさえ思えてきます…打算とか駆け引きとかは敵に対してのみするものだ、とか言いそう。

恋の駆け引きなんか出来なくても周囲から死ぬほどモテそうですが

ラインハルトとキルヒアイスの恋愛話聞いてみたいものです

 

 

それはそうと!

「予にはほかにやるべきことが多すぎる」

 

予って

 

予って言った!(歓喜 (*‘∀‘)

 

 

ヒルダの親族であるキュンメルに生殺与奪の権を握られるラインハルト一派

ここで死ぬならそれまでの事だと泰然自若のラインハルトが終始触っているペンダントが気になるヒルダとキュンメル

 

…ここでヒルダが、

(という事はラインハルト以外誰一人として)ペンダントの中にキルヒアイスの毛髪が入っていることを知らない事が判明します。

 

わざわざ聞かないし聞かないか、そりゃそうか、と思いつつ読者視点では早い段階からキルヒアイスの毛髪を身につけていることを知っているため改めて第三者の話題に上がるとわわわわ...とよく分からない焦燥感に襲われるます

 

ラインハルトが好きな自分が

「やめてその話題に触れないであげて」と騒ぎ

キルヒアイスが好きな自分が

「それがどれだけ大切なものか問い詰めてあげて」と騒いだため

もう大忙しでした。

 

 

 

案の定ペンダントを触りたがるキュンメル

末期の病人に容赦なく殴りかかるラインハルト様

何が起こってるのか、内心混乱の周囲

キルヒアイス好きな自分が勝利のガッツポーズ

 

理性を飛び越え殴ったことによりキスリングが爆破スイッチの奪取に成功したので、キルヒアイスはペンダントになってもラインハルトを守るのか…と少し切なくなりました

 

この一件から地球教徒は帝国の正式に敵認定をされ、また銀河の関係性が変わりましたね

それにしても自分を何度も匿ってくれた地球教徒をも摘発するトニューニヒトはいつ報いを受けてくれるんでしょうか…よもやぬくぬくと生き残るのではあるまいな…?

 

 

 

 

 

 第二章 ある年金生活者の肖像

 

ある年金生活者の肖像

 

この章名最高過ぎません?

本来なら感想文を書けるような語彙力を持ち合わせていない私が感想文を書き続けるだけでもすごいのに「最高」の内訳までもをこれから書こうとしてるのが凄い

それぐらい最高

 

 

さぁ銀河一かわいい夫婦の新婚生活はいかに!!!!

 

 

「不満なんてあるわけない。とくにこの前の…ええと、なんとかというのは美味しかった」

「わたし、昔から料理がへたで…」

 

 

かわいい

あーーー…本当にかわいい期待以上にかわいい。有難う有難うヤン夫妻

 

このフレデリカに対してはずっとパッとしないもごもごした駄目な感じのヤンと

秀逸な記憶力、処理能力、美貌を持ち完璧麗人と思いきや料理が結構なレベルで下手なフレデリカさん

 

本当、銀河一かわいいです。頼むから一生一緒に暮らしてくれ

今更ですがフレデリカさん結婚後のお名前

フレデリカ・G・ヤン

めちゃくちゃ良いですね!!グリーンヒルが入ることで語呂がよく、自体も綺麗に見えます。忘れがちですがヤンのファーストネーム「ウェンリー」なのもいいですよね。綺麗な名前

 

ユリアンユリアン・M・ヤンとかでもよかったんじゃないかな

 

 

遂に念願の年金生活に入ったヤンですが

財政再建のため無情な年金カット

 

なにかあると公務員の給与をカットする。身に覚えがありすぎます

鳩山さんのときとか酷かったですよね

 

それに加えかつてヤンが艦隊戦で二度打ち負かしたレンネンカンプが個人的な憎悪を燃やし何やら不穏な空気です

 

もうひたすらフレデリカさんとゆるくほわほわ平和に生活していてほしいだけなのに

英伝のなかではその平穏が一番価値の高いものですね

 

監視されているヤンが帝国と同盟政府の猜疑を買わないために

「だから大いになまけてくださいね」

妻に言われて嬉しそうにうなずくヤン

 

かわいい

 

シェーンコップ、キャゼルヌ先輩、アッテンボローの誰かがこの現場をみたら普段はヤンを料理する舌鋒をフレデリカさんの説得に使いそうだなぁ

 

一切働かず、読書に耽り見せる機会もない歴史書を綴り食べて、寝る。

 

のちの地の文でこの年金生活中、ヤンの頭の中では民主主義の再興について構想を練っていたと書いてありましたが

それにしても表面だけみるとなかなかなな亭主だなと思います

そんなヤンが好きなフレデリカさんが好きだし

美味しくないであろう料理を出され続けてもおくびにもださないヤンが好き

 

ヤン夫婦への愛おしさが止まらない

 

 

フレデリカが遠ざける前にブランデーを持ち上げたヤンが

「タイミングがまだまだですな、少佐」

とからかったあと、しゅんとしてるフレデリカの顔をみて紅茶に入れるのをやめる

 

この一場面死ぬほどいとおしい

 

ユリアン早く帰ってきて3人で一緒に暮らして

 

 

 

そしてごくごく普通に家族ぐるみの交流を継続するキャゼルヌ先輩

 

…キャゼルヌ先輩、本気でヤンの親族狙ってません?

むしろもう親族だと思ってませんか?

前回の感想で自分の娘をユリアンに嫁がせようとするの戦国武将か貴族的発想と揶揄しましたが、もうここまでヤン家とキャゼルヌ家がずぶずぶだと真顔になります。

 

展開先取りしますがこの後シェーンコップの落胤であるカーテローゼが登場し、

いわゆる「好き避け(気になるから避けたい)」にみえるような言動をしてます。

 

これは、

キャゼルヌ先輩親戚の座を奪われるピンチでは!?

 

カーテローゼがもしユリアンといい感じになったらシェーンコップとヤンが親戚になるのヤバくないですか。

 

以下これを悟ったときに書いたTwitterです↓

ヤン艦隊は本当に血縁より家族らしい家族だからもはや一つ屋根の下で暮らして欲しい…と思ったけど同じ釜の飯を食い同じ艦内で寝てるから実質もうやってた

 

系図書けそう。ヤン夫妻のユリアンを真ん中に置きビューコックとメルカッツが祖父、暫定配偶者にカリン…としたらシェーンコップとヤンは名実ともに親戚…?キャゼルヌ先輩より先にシェーンコップと親戚になるの???えっキャゼルヌ先輩の娘がユリアンのお嫁さんになって欲しい。

 

ヤンの親戚の座を奪い合うキャゼルヌ先輩とシェーンコップ…想像すると物凄く楽しい。そしてその方法が自分の娘をユリアンに嫁がせるという戦国武将もしくは貴族的な発想 

一方ユリアンはお爺ちゃんとお兄ちゃんがいっぱい居るねやったね…楽しい

 

待って、このキャゼルヌ先輩とシェーンコップの親戚の座争いもしかしてこの先原作でやる…?やったらどうしよう読んだその日が命日じゃん

 

キャゼルヌ夫人つよい。この陰謀渦巻く戦時下で普通の、というか理想の家庭を持つキャゼルヌ先輩とミッターマイヤーは人間が出来てるんだなと感じます。

 

 

1章と2章を読み終えたとき、主人公2人が少しでも長く生きて欲しいと強く思いました。これだけ有名なベストセラーですので私はこの2人が作中で死ぬということは把握している状態から銀英伝を読み始めました(どういう経緯でどう死ぬのか知りません)

 

最初は「せめて後悔ないように死んで欲しい」と思っていましたが今、

 

ヤンは妹、もしくは弟の結婚式で誰よりも号泣するユリアンの頭を撫でながら「なんでおまえがいちばん泣くんだよ」と笑うまで死ぬな

 

ラインハルトは枯枝の手になった頃、天使のような孫に「おじいちゃん、それなぁに?」って聞かれて「これは何よりも大切なものなんだ」と微笑みながらペンダントを触らせてあげるまで死ぬな

 

とかなり強火で思ってます。あー…この2人はどうやって召されるのかなぁ…

 

 

今のところヤン家の一人息子であるユリアンはコーネフ、マシェンゴと民間船で地球へ向かい、途中でメルカッツ艦隊(残隊? 落ち合う

 

散り散りになったヤン艦隊の人々が再会を果たす度にほっとします。

みんな一緒にいて欲しい。

 

英伝において一番不憫なのはこの時代に産み落ちたヤンだと思ってるのですが流されて続けているメルカッツ提督も相当ですよね…シュナイダーが居るから生きてるけど居なかったらこんなに苦労することも無かったでしょうに

 

 

度々地の文に出てくる後世の歴史家達の中に

シュナイダー並みの熱意を持ってメルカッツを研究する人が絶対いると思います。(やたら三国志にだけ詳しい歴史オタクみたいな…その人もメルカッツオタクとして名を馳せるのだろう

 

 

”親不孝”号、ネーミングセンス好き。コーネフはヤンの幼馴染という美味しい(?)立ち位置でなおかつケッセルリンクに利用されていたため敵サイドに回るかと思っていたんですが、憂いもなくヤンと手を取り合えるようで良かったです。

 

ヤンの仲間たちはラインハルトの臣下と異なり裏に秘めた野心がなくていいですね

バグダッシュが少し怖いけど、オーベルシュタインとロイエンタールに比べたら安心して読めます。

 

 

ユリアン達が教徒に扮し地球教徒本山へ侵入。天使にラブソングを。の奉仕活動を10倍つまらなくしたことをやりつつ地球についてのデータを手に入れようと模索します

 

12日目、発狂者が出たことで教団本部で麻薬入りの食事を取り続けてたことに気づくポプラン

 

… 

 

麻薬入りの食事を取らせ思考を奪う方法ってメジャーなんですかね?

辺獄のシュヴェスタ という漫画で同じ手法が使われてたのを思い出しました。

 

この作品の主人公は修道院の女の子達なんですが、この子達は食事を吐きすぎて自分では吐けなくなってしまい互いのお腹を殴って食事を戻していました。

 

作品名が思い出せなくてググったキーワード↓

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ユリアン達の滞在が長期に渡り、ポプランがユリアンの腹を殴ることになったらどうしよう…とハラハラしながら読み進めたんですが、

直ぐにワーレンによる帝国の本山への殴り込みが始まり、脱出を帝国に協力したことでワーレンと面識を持つユリアン。ちゃっかり脱出の際地球に関するデータも入手。超世渡り上手です。よくできた息子さんだ。

 

その後ノイエサンスーシ、フェザーンを見て回りヤンの下へ向かうユリアン一派

ポプランがいると陽気な旅に見えて良いですね。

というかあっさりノイエサンスーシ見学してるの笑いました。あんなに「THE 敵の本拠地」だった象徴がもはや観光地

ポプランがヤン提督のめくるめく甘い新婚生活を羨んでた頃

 

 

その当人は過去の遺恨に復讐心を燃やすレンネンカンプ同盟駐在高等弁務官

何をしてでも同盟政府を守りたいレベロ元首に逮捕、連行され犠牲の羊として殺されそうになっているという

 

ヤンが求めている世界の短い平和、ヤン個人レベルでは更に短かった…

希望通り5,6年フレデリカさんと平和な新婚生活していて欲しかった

 

のちにヤンも嘆いてますが毎月積み立て年金を収めていたのに大幅カットされたうえ受給期間2か月て…不憫すぎる。私事ですが給与明細の天引欄をみるとイラッとします。年金貰える保証がないなら今払いたくないよなぁ

 

 

ヤンが同盟政府に連行され、エプロンを放り軍服になり臨戦態勢に入るフレデリカさん

「そういつも、いつまでも、おとなしく言いなりになってると思ったら、大間違いよ。一方的になぐりつづけていても、いつか手が痛くなるわ。見ていてごらんなさい。」

 

好き。あなたがナンバーワンだ。

 

 

もーなんて言ったらいいんですかね、この尊さ。

ヤンのお嫁さんでいてくれてありがとう。

苛烈でありながら優美な言い回しでなおかつ読者に希望を与えてくれました。すごい

 

 

辞表を叩き付けてたシェーンコップとアッテンボローと落ち合いヤン解放戦線を組みます。

この3人が話している場面、自分たちの元帥が不当な扱いを受けていることに対し静かな怒りを感じますね。

伊達と酔狂のフルスロットルで相当カッコいい。月を背にして建物の屋上とかに居て欲しい。

 

 

 

ヤンは今までずっと同盟政府や軍部の人たちに振り回されてきました。

さきに書きましたととおり、ヤンは部下には恵まれていますがそれ以外には恵まれていません。

逆にラインハルトは不穏な部下はいるけど自身がすべての決定権を持つので嫌いな奴に命令されることがもうありません。

 

レンネンカンプは帝国では優秀な人材だったのに、レベロはトニューニヒトより圧倒的に国民のことを思っているのに、なぜヤンが絡むととたん読者にとって嫌なやつになってしまうんですかね…

今まで私は同盟政府、軍部の人材がもともともヤベー奴が多いんだと思っていましたが、優秀で信念がある権力者であればあるほどヤンの生き方が勘に触り、少しずつ狂っていってるのかもな、と思い始めました。このふたりに少し同情します。

ヤンはいい意味でも悪い意味でも人の常識をぶち壊し心を揺さぶる天才なのかもしれない

 

しかしレンネンカンプをけしかけるオーベルシュタインは普段何考えて生きてるんですかね。凄いや

 

シェーンコップがローゼンリッターを率いていることを知った現同盟作戦本部長ロックウェル大将が部下に言い放ったこの一言

「私は知らん、政府に聞け」

自由惑星同盟の民主政治が地に落ちてることを端的に表しているなぁ感嘆しました。

 

 

 

 

ここからシェーンコップのターン!!

 

まずレベロ元首を拉致

ロックウェル大将を脅し

ヤンの救出

白兵戦でばっさばっさと帝国軍を薙ぎ払い

レンネンカンプ弁務官を拉致

 

このときレベロ、ロックウェル、レンネンカンプに容赦なく毒舌揮っているのが

「さすがシェーンコップ!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ
 そこにシビれる!あこがれるゥ!」

って感じで好きです。銀英伝一思ってることをはっきり言ってくれますね。それでも紳士然として果てしなくカッコイイので狡い。

 

ヤン・ウェンリーという男には悲劇の英雄などという役柄は似合わない。観客としてはシナリオの変更を要求したいわけですよ。場合によっては力ずくでね」

 

あとやっぱりシェーンコップもヤンのこと大好きですね。

ラインハルトがキルヒアイスに全幅の信頼を置いていたのと同じくらいの信頼を感じます。人を見る目があり、そのことを自分でもよく理解してるんだろうなぁ

 

ところで

追い詰められたロックウェルが「重要なのは民主主義をまもることではない。民主国家をまもることだ」と言ってるんですが、どういうこと?それはイコールじゃないんですかね…?本気でわからないので誰か教えてほしいです

 

 

中央検察庁に軟禁されているヤンが同盟の兵士に射殺されるまさにその瞬間

フレデリカさんがその兵士を射殺する場面

本当に本当に好きです。

ヤン提督は銃の避け方までかわいいのか…

 

まさにヤンが射殺される瞬間に立ち会ったフレデリカさんは頭真っ白になったのだろうなと想像に難くありません。

 

泣きじゃくるフレデリカさんを抱きしめ

「生命のさしいれ、ありがとう」

 

っあーーーーーーーーー!!!!!!!!!

エル・ファシルでのサンドイッチも生命のさしいれだよねぇーーーーーー!!!!

 

ヤンとフレデリカさんはお互いがヒロインでヒーローで、かわいくて格好よくて

最高です。

 

無事救出後、地上車でヤンをけしかけるシェーンコップ、アッテンボロー

かわいさ満点の新婚夫婦、これもまた最高ですね。

ヤン艦隊の何がいいってほぼ孤立無援でいつも絶体絶命の綱渡りしながら

強大な何かと戦っているのにシリアスになりきらないところです。

 

 

…これみんなヤンが好きだから故成り立ってることだと思うんですが…

本当に途中で死ぬのか…?どうなるんだ

 

 

 

 

ホテルシャングリラでの白兵戦ではローゼンリッター、シェーンコップ、ブルームハルト無双

 

英伝

戦略・戦術のチートはヤン

知略・才能・美貌のチートはラインハルト

だと思ってたんですが、シェーンコップも十分白兵戦のチートと呼んでも過言ではありませんね。

 

アルスラーン戦記でいうところのダリューンのようです。そんな男と戦って生き残ったロイエンタールは凄いな

 

ロイエンタールといえば遂に有名な

「だまれ!下種!」

が飛び立出しましたね!

正論の暴力がメックリンガーを襲う!

 

イゼルローンフォートレスという銀英伝のコラボカフェのメニューになってるためいつこの発言がでるのか相当楽しみにしていました。

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ロイエンタールはミッターマイヤーと二人きりだと語り部のようにほぼ正確である考えを話してくれますが、そこにオーベルシュタインが入ると面白いくらいこじれる。

 

ミッターマイヤーは誰と話していても素直だなぁ。素直に敵将であるヤンを評価、擁護(大意)してくれるところに好感を持ちます。ミッターマイヤー夫妻はヤン夫妻やキャゼルヌ夫妻とまた違った可愛さですね

 

 

 

さぁさぁ

精神的に追い詰められ自殺をしてしまったレンネンカンプを盾にとりハイネセンと別れを告げるヤン一派

事情を把握したキャゼルヌ先輩が遂に合流しします。

 

「おれがいなくて、ヤンの奴がやっていけるはずないだろう」

 

…有難う。有難う世界。有難う本を読める目をくれたお母さん

 

今の職と立場を全部捨て、妻子の手のみを取り

どこに向かうかもわからず、物資の補給も出来るかわからない船に

ヤンがいるというだけではせ参じるキャゼルヌ先輩

もはや何も言うまいよ

 

この後すぐシェーンコップ、アッテンボローの3人で結婚式の時のようにヤンに対して散々なことを好きなように歓談してますが、もう最上級のツンデレにしか見えません。

 

 

 

これまでの感想になんども

「ヤン艦隊はヤンに依存し過ぎていてちょっと思うところがある」みたいなこと書きましたが、今回もハイネセン脱出後の展開についてもさも当然のように万事が万事、ヤンの裁量にのみ委ねられてることにもやっとしました。

 

ヤンに全幅の信頼を置くのは大いに結構、それを読むのが大好きだしその能力がある人物が一手に構想をつかさどる方が生存確率が上がる…けどそれって結局ヤンが恐れていた「市民が独裁者に全てを委ねる」ことと同じなのでは

でもそれを考えるのが司令官なのか…?

 

 

智略の泉を持つヤンでも

「根拠地をどこにおくか。帝国軍のみならず、今や同盟軍の攻撃をどうかわすか。レンネンカンプの死をいつ公表するか。補給は?組織は?対外交渉は?」

と頭を悩ませていますが、一読者からしたら本当にそれで、宇宙海賊になるしかないのではと思うくらい追い詰められているように見えました。もはや敵しかいない状態で

惨めな死をどう回避するのか。ハラハラしっぱなしです。

 

 

 

なので巻末、最後の最後に分離独立した惑星がエル・ファシルであることに大歓喜しました!

やーーーーーーー…素晴らしく熱い展開ですね…

 

その手があったか!と思わず膝を打って唸りました。

 

ヤン・ウェンリーの英雄伝はエル・ファシルから始まり

エル・ファシルに戻るんですね

 

田中先生は地の文で「後世の歴史家たちは~…」「この時の~…の予想は概ね正しかったのである」「長くもない彼の生涯で」などと今後の展開について言及したものが多いので、銀英伝の展開すべてを大体構想してから執筆されていることだと思います。

 

こんなに長い物語でこんなに熱い伏線を張り続けること

本当に素晴らしい思います。

 

 

 

今後の展開と物凄く反りが合わなくならない限り私は田中先生を崇拝対象とするでしょう。

でも、ここまできたら「ヤンが自己の為だけに権力を使う」「ラインハルトがキルヒアイスペンダントを棄てる」「両名の智力が展開の都合上著しく下落する」くらいのことまでやらないと反りが合わなくなる方が難しい。

 

…いや

ヤンの智略は枯れたら驚愕しますがルビンスキーやヤンが死んだらラインハルトの覇気は枯れてもおかしくないかもしれませんね。

 

 

 

「自分には、ほんとうはもう権力など必要ないのだ」

彼にとって必要なのは、もっとべつのものだった。

ただ、それが絶対手に入ることのかなわない、絶対にとりもどしえないものであるとわかってることは、ラインハルトの気分を高揚させない。

 

 

この一文が切ない。

キルヒアイスが生きていたら…

 

 

 

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実はこの感想文長くなることが分かり切っていてもう書きたくないなと思っていたため、現在7巻の途中まで読み進めてしまっています。

稚拙な感想を書いて読む手を止めるのは本末転倒なので次巻はもっと簡潔に書きたいものだなと考えています。

しかし本感想文はこれだけ書いても書ききれなかったことがあるためもうやんなっちゃいますね、タイピングのし過ぎで手が痛い。

こんな書かなくていいように同士を見つけて喋り散らかしたいです。

 

 

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以下!箸にも棒にも掛からぬたわごと!

 

ラインハルトはヤンを勧誘する際、元帥の位じゃなくて歴史の編纂作業の部署の上席を与えると言ったら釣れたのではP169

 

シャーロックホームズでいうところの「マインドパレス」

ヤンの思考回路を「果樹園」と表現してるの好きP215 

 

メルカッツ提督は民主共和制の糾合は出来ない。について。本当それなP316

 

英伝のファンアート、何十年前の作品でも今アニメが再放送していることによりリアルタイムでノイエの感想見れるの感謝しかない。けど同時にまだ至っていない後半期ネタもあるのでまず薄目で眺めなきゃいけない。読み終えたい…でも大事に読みたい…

 

見てしまった時は「おおっと〜何も見てない〜見てない〜」と唱えながら一旦Twitter閉じるけど、そもそもキャラデザが自分の中で定まってないから一瞬だけなら割と誰だか認識出来なくて便利。OVAより原作から入って良かった…あとフジリュー版が個性的で良かった