iktsuarpok

無気力だった事務職員の旅行記です。

銀河英雄伝説-策謀篇-感想

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2020年に原作を一気読みして生活に支障をきたしている同士は居ないでしょうか…

 

 

読み終えたあと「っはぁーーーー」と言う声しか出なくなりました。一気に読んでない筈なのに物凄くカロリー消費した気分です。

 

 

漫画版(フジリュー版と呼ぶのが一般的みたいですね)ですと17巻、ラインハルトが同盟と亡命した帝国旧体制へ最後通知を行いこれからラグナロク始めますよというところが最後なのですが、まさか始まるまでに丸々一巻弱、尺が取られるとは思ってもいませんでした。

 

 

というか、4巻にしてこんなクライマックスみたいな大規模戦争になると思いませんでした。

大仰な名称だけど、4巻目だしアムリッツァ的な感じなんでしょ?と薄らぼんやり思ってたの横っ面を力一杯ぶん殴られた。

 

あと6巻あるの?本当に?

 

書きたいことがどんどん出てきて収集が付かないので順を追って書きます

 

(これは、と思ったところに付箋を貼ったら付箋が足りなくなった)

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まずは目次から

 

目次、目次はただのネタバレだと悟ったのでもう見れません。キルヒアイスの回なんてもうまんまだったので。読み終わってから見たのですがその選択は本当に正しかったなぁと自分を褒めてます。今後も最初に読むとこはないでしょう。

 

 

 

4章までノンストップ帝国サイド物語

 

 

長い!!!!決して冗長してるとかそういう意味ではなく、こんなに長く一方だけを取り上げたのは初めてでは!それにしても帝国サイドの話はミッターマイヤーとロイエンタールが出てくるまで終始シリアスで胃が痛くなる

そのロイエンタールも野心をちらつかせ不穏なフラグを感じさせてるので読んでて不安になりますね

 

 

 

精神状態が不安定なラインハルトのためにヒルダが奔走している場面、本来であったら唯一ラインハルト本人の為に行動しているヒルダさんに息をつく場面なのかもしれませんが

私がキルヒアイス大好きなため、アンネローゼ様の騎士ポジションまでカバーされてしまうといつかキルヒアイスの影が薄くなってしまうのでは無いかと戦々恐々としています。

 

 

 

からのモルト中将への処罰

 

 

 

 

 

オーベルシュタイン、お前の血は何色だ

 

そしてラインハルト、キルヒアイスが存命してても同じ決断を下したとは思いたく無い

 

 

 

 

でも4巻を読み終わって、今はオーベルシュタインはずっと正しい事を言ってるのかも知れないと思い始めてきました

3巻までは複雑ではありましたが学校で習った歴史の知識がある分、ある程度狙いや策略が分かり易かったです。旧体制の打倒も腐敗する政治も歴史から学べるので

 

フェザーンサイドの陰謀は私には分かり辛く、それは「経済」と「宗教」という、二大理解し難い(私的)テーマが絡み合っているからです。

理解し難い敵、

 

そのフェザーンサイドの個々人から今後の銀河の覇権まで、様々な、もう本当渦巻く陰謀が多すぎてヤンが言ってた「優秀な敵はいくらでもいる」状態に空恐らくなりました。

 

だからオーベルシュタインが徹底してラインハルトの覇道を整えていくのは決してやりすぎでは無いんだなとラインハルトの心がそれに耐えられるかは分からないけど

 

 

脱線したので戻します

 

4

 

同盟サイドの束の間のほのぼの話にどれだけ救わせたか!!!

実は今までの巻全てヤンの為人紹介が入っていまして、愛を感じます。あと地の文で解説されるヤンの心情の多さから、作者様の主義思想は限りなくヤンに近いのでは無いかと思います。

 

帝国サイドと異なり上下関係がゆるいヤン艦隊だからかもしれませんが、主要人物が皆ほわほわした花を飛ばしてる場面があっても不思議では無いなと思います。要するに皆可愛くて皆好きだ。もし戦時下じゃなければ集まって鍋しそう

 

帝国サイドは戦時下じゃ無ければ絶対集わないですね。奇跡的に居酒屋で出会しても個々で飲んでそう。ラインハルトに至ってはキルヒアイス以外とサシで出かけなそう

 

シェーンコップとポプランの女性関係が思ったより奔放で笑いました。ロイエンタールだと笑えないのにな、凄いや

 

 

 

この嵐の前の安寧がいつまでも続いて欲しかった

 

 

 

旧体制の亡命による新帝国との敵対は結構

 

ヤンからヤンの信頼する人たちを引き剥がすの、本当に畜生の諸行としか言えないですね

吐き気を催す邪悪を感じます。

 

メルカッツ提督のくだりも充分憤りましたが

ユリアンユリアンをヤンから離したら駄目だろしかも敵地ど真ん中に

衝撃的過ぎてちょっと続き読むのに一日置きました。トニューニヒトはどうこの罪を贖うんだ?

 

命令がイルゼローンにもたらされたときのフレデリカさんが正視できなかったヤンの表情を見てみたいです。OVAでは描かれてるのかな

 

2巻の感想呟いた時に「戦時下で自衛官は辞職することが出来ないってどれくらい知られてるのかな」って言った覚えがあるけど自分の感想がフラグになるとは思わなかった(尚、それが本当に正しいかは分からないです)

 

 

 

ヤン直々にユリアンへ内示を出したあと

ヤンがちゃんとユリアンと話し合う時間を作ったのが本当に好きです。堪らなく好き。

青天の霹靂で子供っぽいところがでたユリアンと、情を押し込めて穏やかにこれからを語るヤンはちゃんと親子で、親子だったからこそ今後の展開がやるせ無くて感情のジェットコースター

 

そしてヤンが何を言うかと思ったら、正確過ぎる予言をしつつ納得するしか無い理由でユリアンフェザーン行きを肯定的なものにさせるという圧倒的知将。天才。

その天才が自分のことを

 

「あの男がいたために無用な血が流れ、統一が遅れた」

 

と教科書に記される未来を感じ取ってるのが、なんかもう悲しいです。

悲しいですがナチスにとってヒトラーは英雄で他国からしたらそうでは無いのと同じことなので、視点の固定をし無いようにしようと自分自身思いました。

 

ヤンはユリアンへ年金が貰えるまでは自由惑星同盟はもって欲しいなんて言ってますが、もう無理なことを悟っている気もします。

 

 

 

余談ですが何ページか遡って、

査問会に出席していた政治家の二人が「ヤンは独裁者になりえるか」という話題について無理だろうと、結論を出してます。

 

分かってるじゃないかなのに元はと言えばヤンの政治進出を恐れて開催された査問会で、何も助け舟を出さなかったんですねこの二人は。同盟の政治家としてまだマシな類だと思わせつつもこいつらが一番のタチが悪いんじゃないでしょうか

 

 

「人類の文明が生んだ最悪の病は、国家にたいする信仰だろう」この一文が凄く刺さる

 

 

からの帝国サイド、

フェザーン回廊の通行を実現させたラインハルト様の手腕よ。

さきに、フェザーンは分かり辛いなんて言っておきながらアレですが

ようやく()分裂し出したフェザーンに人間味を感じてホッとしました。

 

イゼルローン抑えつつとハイネセンを討とうとするこの作戦は帝国サイドの提督達個々の才能が高いからなし得ることなので、これまでいかにラインハルトが人材収集に力を入れたか至る所に主張してきた展開はやはり天才的。作者様天才

 

一方ラインハルト一派が同盟に対して警戒してるのがヤン・ウェンリーただひとりという異常よ

同盟の政治家たち、軍全体もどれだけ依存率高いんだプレッシャーに押しつぶされ無いヤン提督強過ぎる 

 

 

 

 

 

ここから同盟の可愛いかったところ羅列します

 

 

 

トニューニヒトによる皇帝亡命演説の後、ブランデーを回し飲みする同盟陣可愛すぎです

 

ユリアンが去った後のヤン提督の生活を心配する同盟の面々可愛すぎです

 

ムライ少将、アッテンボローユリアンにヤンの思い出話するの好きデレが可愛い

 

ヤンとユリアンの会話全部可愛い。銀行口座用意することろ本当に親。高給取なのに自分の服は何でもよくてユリアンの服はなるべく質の良いものを買ってあげたいの本当に本当に尊い(語彙力の喪失)

ヤン自身は好きに生きられ無いのに「誰の人生でもない、お前の人生だ。」って愛ってこういうものなんでしょうね

 

 

ああーーーーーーーー

 

帝国の提督会議後ラインハルトが「ヤンに新帝国の総督の地位を与えたら、それでもまだ民主国家に対する忠誠心を保てるのか」という想像をしてましたが、

 

もうそれでいいから、それでいいからどうにかしてヤンを帝国サイドに率いれて重役として大事にしてくれ!!!!

 

と叫びそうになりました。ヤンは絶対帝国にいた方が大事にされますよね。忠誠心のカケラも無いだろうけど

 

 

ラインハルトはキルヒアイス死後性格が変わったけれど、ヒルダに対して己の所業は悪烈だと思うのか尋ねたり、今自分が引いたら人類の未来は誰にゆだねるのかと、銀河統一への正統性の追求してるところから根っこのところは高潔な魂がきちんと居るんだなぁと感じました。

その魂はキルヒアイスとアンネローゼが守ってるんだろうなきっと

 

 

 

流れとは関係ないところですが、時系列順なんで触れておきたいんですが

ロイエンタールって結構カウンセリング必要なレベルのトラウマ持ちですよね。

あとミッターマイヤーのことは好きだけど一人の女性に縛られてるミッターマイヤーには嫌色を示すの私の低レベルな語彙からしたらやきもちとしか言いようが無いんだけどエヴァ好き好きしてるマイヤーさん可愛いのになぁ

 

 

第八章 鎮魂曲への招待

 

……

 

待って誰への?もう読みたくない嘘です読みたいけど誰も死んで欲しくない

 

こう、題名でフラグを建てられるとその章読むの本当に辛いですよね。ハンカチとティッシュを用意して読み進めます

 

と思ったらまさかの

ロイエンタールVSシェーンコップ

という色男同士の激アツ戦!!!!!!!

 

これ!!!!!これは是非アニメで観たい!!!!画面の華やかさが半端じゃないでしょうね

 

どっちが死んでも辛い!!!!!!!止めて!!!!せめて捕虜にして!と思ったらどちらも退場しなかったので胸を撫で下ろしました。

 

大魚を逃した。シェーンコップ

その後の会話で思ったんですがシェーンコップって何気にヤンへの信頼度が最高値に達してますよね。ラインハルトよりヤンの方が能力が高いと思ってると本人に言ってますし、どんなに危険でも立案された作戦を遂行するし

というか同盟サイドは皆ヤンに対しての絶対的信頼で恐怖を打ち消してる感ある。依存が凄い

 

 

そしてフェザーンでのユリアンとミッターマイヤーの活躍っぷりよ

 

進行してきた帝国を確認して直ぐに弁務事務所にある同盟の情報を消去しようと思い至るの聡明過ぎる。この子は大人になったらラインハルト並のチートになるのでは

 

ミッターマイヤーのフェザーンでも統制の仕方は理想的だと思いました。どうしても辺境の制定をして回ったキルヒアイスを連想してしまうのですが、彼の場合でも同じ事をしただろうなと思うのです。

 

 

ルビンスキーはどう足掻いてもトニューニヒト並に漁夫の利しそうなのでケッセルリンクさんにはかなり期待してたのですがまさかの退場で驚きました。

 

 

ラインハルトはフェザーンで初めてジーク・カイザーと呼ばれるようになるのですね。

 

そして最後に

ラインハルトはキルヒアイス(の髪)へ呼びかける

 

 

ラインハルトは銀河を統一したあとどうするんだろうと思わずには居られません。

キルヒアイスとの誓いを果たし、人民が正常に生活出来るよう体制を整えたあとは、なにを胸に生きるんだろう。

 

 

 

 

手が限界なのでここで4巻の感想をやめときます。

でもどうしてもユリアンとヤンの関係性について書きたいので後日別途書きます。